top of page
執筆者の写真池上秀志

鉢伏合宿2022行ってきました!

 5月3日から5月5日まで、鉢伏合宿に皆様と一緒に参加してきました。今回は、下は3歳から上は66歳まで、タイム的にはマラソン4時間から2時間10分くらいまで、まさに幅広く老若男女で集まり、本当に充実した楽しい時間となりました。ありがたいことに今回も東京からお越し下さる方もいらっしゃいました。本当に遠方よりご参加いただき、感謝の気持ちでいっぱいです。ちなみにですが、姫路まで新幹線で来てそこからレンタカーで来ると来やすいそうです。


 今回はゴールデンウイーク渋滞に加えて、事故渋滞が発生し、京都、大阪方面からの参加者の方々が軒並み遅れることとなりました。私自身も確実に一番目に到着できるようにと思っていたのですが、14時半くらいの到着となってしまい、お待たせさせてしまうことになってしまいました。本当に申し訳ございませんでした。


 練習時刻も30分開始を遅らせて16時半からの開始と致しました。初日は動きづくりからの対角線という練習で、初めてやったという方も多くいらっしゃいました。この練習は走技術の向上を目的としたものなのですが、私としましても皆様の走りを実地で指導させて頂く機会がほとんどないので、実りの大きな時間となりました。


 と言いますのも、走技術に関する情報をメルマガなどでいくつか出させて頂いてはいますが、最終的にはその人の型というものがあり、金太郎あめ方式に全て同じ型に当てはめることは出来ないからです。


 どんな人の走りにも必ず長所と短所があります。私の走りも見てくれはそれほど良くありませんが、競技を続ける中でなるべく疲れずに走り続けられるように省エネの走りを追求する中で生み出したもので、型に当てはめて直そうとしても決してうまくはいきません。


 カッコいい走りに変えたところで、疲れやすくなっては意味がないのです。長距離走・マラソンにおいてはつかれやすいということと、ペースダウンを余儀なくされるということはイコールだからです。


 私も何度か型に当てはめた指導を受けて、おかしな方向に行きかけたことがあります。その経験から、走りを見る時には慎重になります。そして、細かい部分はもう、その人の走りを実際に見ないと分かりません。今回であれば、「もう少し肘を柔らかく使う」「乗り込みを速くする」「脚を後ろに流す」「脚がスムーズに流れるポイントを探す」「もう少しだけ、腕を回転させ続ける」「お尻の穴を閉める」(両肩甲骨のやや下あたりを指しながら)もう少しここを意識してください」などと様々な指摘をさせて頂きました。


 言葉で教えることの限界は、所詮人間の細かい体の動きを言葉で表現できないことです。また意識と実際の動きが異なるところも難しさの一つです。スポーツの世界でよくあるのは、ラケット、バット、ゴルフクラブなどを握るときに手を添えるようなイメージで実際には最も強い力が出せるということです。目一杯の力で振る意識を持つとかえって強く振れなくなるのです。一方で、強く振るのではなく、手をラケット、バット、ゴルフクラブに添わせるだけという意識を持つと実際には最も強く振ることが出来たりします。


 走るときも同じで、ある意識を持った時に実際に体の動きがどうなるかは人それぞれなのです。これはもう感性の世界なので、ある言葉かけをした時に、どういう走りになるかは人それぞれです。これは一人一人声紋や指紋が違うのと同じことです。


 そんな訳で、その場である意識をしてもらった時に、その人がどういう走りになるのかということを実地で確認させて頂きながら、走りを観させて頂くことが出来たので、非常に実りの大きな時間となりました。参加者の方からも「これだけで来た甲斐があった」と言っていただき、本当に有意義な時間となりました。


 また、今回は参加してくださる方の人数が多く、走力的にも上から下まで満遍なく、まとまりました。そのおかげで、「各自のペースで」行う練習でありながらも、自然発生的に集団が出来て皆さんで楽しく取り組めた練習となりました。


 初日の晩御飯は鳥鍋。この時点では、初めましての方も多くまだ出会って数時間といったところですが、ランナーさん同士仲良くなるのも早く、すぐに打ち解け、非常に楽しい雰囲気での夕食となりました。


 今回もウェルビーイング宴会部長の道下秀樹様がいつもの柔和な笑顔、礼儀正しさと親しみやすさを兼ね備えたたたずまいで場を盛り上げてくださいました。いつもありがとうございます!


 夕食の後はセルフケア講習会、自分で自分の体をほぐす方法を実演しながら、実施させて頂きました。


 二日目は早朝より、24キロから30キロの距離を起伏のあるコースで走り込みました。初日の練習の対角線というのは簡単に言えばひたすら40分間流しをする練習なのですが、人間は速く走るときの動きとゆっくり走るときの動きは異なります。基本的な型は同じなのですが、やっぱり厳密には速い動きとゆっくりの動きは誰しも変わります。


 そして、短く速く走ると腰の乗り込みや脚の返しが自然と速くなり、綺麗な走り方が身につきやすい一方で、最終的にはそうやって体に覚えさせた動きをゆっくり長く疲れずに走り続けられる動きに変換できないといけません。ここでいうゆっくりというのは、あくまでも比較的ゆっくりということです。具体的には、例えばこの30キロ走のペースがそうです。


 きっとこの30キロ走も楽ではないはずです。でもこのペースでよりゆとりを持てるようになれば、少ない疲労感で効果的な練習を継続できることになります。私なりに皆さんと一緒に走りながら気づいた点をまたアドバイスさせて頂きながらの30キロ走でただ走るだけの練習にならないようにしました。


 一番速い方は二時間ちょっと、一番遅い方も3時間切りを達成!このコースは洛南高校陸上競技部、京都産業大学陸上競技部なども使いますが、起伏がきつく、5000m14分台ランナー、10000m29分台ランナーでも基本は1キロ4分を少し切る程度のペースで走るコースです。


 二日目の午後は講習会からのカリスマインストラクターSyokoレッスンでした。今回は案内では、「最適な練習計画を立てるためのトレーニング理論」についてと書かせて頂いていましたが、参加者の全員がウェルビーイングオンラインスクール中長距離トレーニングのイロハ等のコンテンツを受講してくださっていたため内容を変更し、もう少し具体的に私自身の経験から、最適なトレーニング理論を立て方を解説させて頂きました。理論ではなく、実践の部分になります。


 そして、二日目の夜は花火です。今回は前回以上に気合を入れて、手持ち花火以外にも噴出花火と打ち上げ花火をご用意させて頂きました。最後は定番の線香花火でしめたのですが、線香花火をやるとまだ夏が終わってないのに夏の終わりを感じますよね(笑)




 3日目の早朝は鉢伏合宿名物の激坂3キロタイムトライアルです。決戦の日の夜は綺麗に澄み渡っておりました。



 この坂は1キロ5分ペースで走るだけでも困難な激坂です。私の場合は3キロでざっと3分半くらい遅くなります。30秒ごとにDチーム、Cチーム、Bチームとスタート、そして1分後に私がスタートという流れで行いました。上手いこと前後あまり差が開かず、終盤は僅差の争いとなり非常に緊張感のある良い練習が出来ました。


 そして、必死で登り切った後山の上から見える景色は最高です。



 最後に皆で記念写真を撮影!


 そして、最終日は掘り下げランナーさん対談ということで、市木忠司さんと児玉愛さんという二人のランナーさんからお話をお聞かせいただきました。近日YouTube「ティラノのらんラボチャンネルにて」公開いたしますので、楽しみにお待ちください。


 今回の合宿でも本当にランニング愛の強い方々がお集まりくださり、様々な意見交換、具体的な意見交換が行われました。私も知らなかったことをたくさん教えて頂きました。こういった本当にランニング愛、ランニング熱の高い方々が集まる場というのはそうそうないのではないかなと思います。次回からも是非我こそはという方はお集まりいただければ嬉しいです。


 また今回は子供たちがたくさん来てくれたおかげで、にぎやかで楽しい合宿になりました。子供はやっぱりすぐに仲良くなりますね!是非、家族連れでのご参加お待ちしております。


 それから、今回は様々な走力の方がお集まりくださいました。様々な走力の方が集まってくださると、集団が形成されやすく、より実りの多い練習になります。今回も「参加したいけれど、都合がつかなかった」というお声を参加できなかった方からも頂いております。今後は参加人数が増えていくと思われますので、「レベルが高すぎて自分はついていけないのではないか」とは思わずに、是非是非ご参加ください。きっとあなたと同じくらいの走力の方も参加されます。


 最後に参加者からのお声も紹介させて頂きます。


「昨日までの3日間、色々お世話になりましてありがとうございました。意識の高い方達と一緒に走れてとても良い刺激を受けました


今朝も身体はめちゃ疲れてましたが、走りたい意識が先行して15km走ってきました。当面は6月のトレランに向け山で鍛えたいと思います。


引き続き皆様と交流させて頂ければ幸いです」

斎藤尚哉様

「榮井です。  また一段と走ることが好きになり、シンプルにもっともっと速くなりたいと思えるようになりました! ウェルビーイングな良き3日間でした(^^) 朝ジョギングしたら身体はボロボロでした笑 またSNSやレースとよろしくお願いします(^^)」 榮井悠祐様 「今回、鉢伏合宿、初めて参加させて頂き、ありがとうございますm(_ _)m 妻と子供達3人で一緒に参加させて頂き、皆様にとても良くして頂き、本当に感謝です(T_T) 同い年くらいのお子様達も沢山いらしていて、あっという間に仲良く遊ばせて頂き、うちの子供達も、すごく楽しかったと喜んでいます。 花火も大量にご準備頂き、空き時間には沢山一緒に遊んで頂き、楽しいGWの思い出を作って頂き、本当にありがとうございますm(_ _)m 練習でも、皆様の実際の走りに学びや刺激を頂き、思い切って参加させて頂き、本当に良かったなと思います。 池上さんには初めて生でお会いさせて頂き、実際の私の走りを見て頂き、修正ポイントを具体的に教えて頂けて、これから自分の走りを見直す貴重な切っ掛けを頂きました。 練習では、動き作りも、距離走も、体幹も、坂道も、どれもこれも私の課題なので、全てが弱点補強という形で、贅沢な強化メニューに取り組ませて頂き、ありがとうございますm(_ _)m 目標とする走力を身につけられるよう、まずは今年の秋以降のフルマラソンの大会に向けて、コツコツ準備をしていきます。 合宿開催の際には次回以降も家族皆で是非参加させて頂ければと思っています。 これからも、末永く、どうぞ宜しくお願い致しますm(_ _)m」

西村徳啓様 「皆様お疲れさまでした。  鉢伏合宿、昨年9月開催のブログを読んでレベル高すぎて無理だろ…と思ってました。 なので、行く前はちょっと憂鬱でした(笑)でも行ってみたらそんなそんなことは全然なく、一人では絶対できない練習をしっかりやり遂げることができました。 道中、合宿を振り返って、走る距離も自由時間が多いのもすべて計算されて組み立てているととても感じました。  今回、トレイルランナーの方が参加していたり、 ランの世界は狭いと感じたり…と色々気づきが多い合宿でした。 ホントありがとうございました!」 市木忠司様 「皆様ありがとうございました! 天候にも恵まれて、キツ楽しい3日間でした。 走り込み不足の問題点が良く分かったので、次回お会いするまでに改善したいです!  7月には、イギリスの100マイルレースにエントリーしたので、まずは、無事にスタートラインに立ちたいと思います。 本当にありがとうございました! またお会い出来るのを楽しみにしております♪」 大澤仁志様 「天候にも恵まれて素晴らしい合宿でした。 練習や講義内容は勿論、子どもたちへの配慮までコーチ陣の気配りに感謝致します。 また、参加者の方も懐の深い人ばかりで甘えさせて頂き、家族みんな大満足でした。  この3日間で体験した事を今後の練習に活かして頑張りたいと思います。今後ともよろしくお願い致します」 染川健志様 「池上さん、ティラノさん  今回も鉢伏合宿を主催して頂きまして、本当にありがとうございました  前回同様、超ハードメニューの連続でしたが、天候にも恵まれて、辛くて苦しくても、楽しくてハッピーな「大人の部活合宿」でしたね 次回以降も楽しみにしているので、引き続き宜しくお願いします Syokoちゃん  スロトレ・HIIT&撮影&編集&投稿&子供たちのお世話係とまさに八面六臂の大活躍、お疲れ様&心から感謝です  個人的には、前回からたった半年でかなりの差をつけられてしまったので、次回までにその差を縮められるよう、頑張りまっせ 参加者の皆さま 合宿ホントお疲れ様でしたー 皆さまからも色々と勉強させて頂き、めっちゃ刺激とパワーを頂きました その刺激とパワーを明日以降のトレーニングに活かして行けたらと思っています 皆さまと再度ご一緒に走れることを今から楽しみにしております」 道下秀樹様

閲覧数:563回0件のコメント

Comments


筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

bottom of page