突然ですが、あなたはマラソンサブ3やサブエガを達成したいと思って色々と情報収集をされたことはありますでしょうか?
正直なところ、星の数ほどの情報が見つかります。星の数ほどの情報がある中で、それだけの情報があるのであれば、とにかく手当たり次第に試してみればマラソンサブ3くらい簡単に出来そうなものです。
もしかすると、あなたは「なんだやっぱり今の時代は便利だな。ランニング教室に通わなくても家でゴロゴロしながらスマホで勉強出来るじゃないか」そう思われると思います。
実際に、その通りです。家でゴロゴロしながら簡単に勉強することは出来ます。もしも、本当にその情報の質を問わないのであれば。つまり、情報の精度や真偽を問わないのであれば、情報自体はいくらでも手に入ります。
しかしながら、考えて頂きたいのはでは何故マラソンでサブ3を達成できる人は全体の3%程度しかいないのでしょうか。何故3%程度の人しかマラソンで3時間を切れないのでしょうか?
実は情報そのものは星の数ほどあるけれども、その実態は玉石混交であり、それらを活かすことが出来ないのが多くの現状なのです。玉石混交という言葉を出しましたが、それは私が幼き頃、近所の友達と一緒に河原で綺麗な石を探したのと同じことです。
河原に行けば石がたくさんあります。一見、その中からお気に入りの丸くてさらさらの石を探すことは簡単なように思えます。ですが、実際にやってみると角が尖ってごつごつとしていたり、大きさが小さすぎたり、大きすぎたりするのでなかなか気に入った石には出会えません。
それはそれで楽しいのですが、限られた時間しかない人生で、家でゴロゴロしながらスマホばかり触って、有益な情報を探す訳にもいきません。考えて頂きたいのですが、そもそも何故これだけネット上に情報があふれているのにマラソンでサブ3が達成できないのでしょうか?
実はその理由は物凄く単純で、ネット上に溢れている情報の大半はコーチの役割ではなく、ボスの役割を果たすものだからです。横文字を使わずに表現するのであれば、先生ではなく査定役なのです。
どういうことかと言いますと、世の中にあふれているサブ3のための練習方法というものをつぶさに観察してみると、その練習をしたらサブ3が達成できるというよりは、それが出来たらサブ3が出来るという類のものが多いのです。
物凄く単純に言えば、30㎞走を1㎞4分15秒ペースで走れたらサブ3が出来るみたいな感じです。サブ3する力がある人であれば、たまにはそういう練習をこなすことが出来るでしょう。ですが、その練習で力をつけた訳ではないのです。それだけの力があれば、マラソンサブ3出来るというのがその練習です。
実際には、もっと15週間とか20週間とかのトレーニングプログラムを探すことも出来るので、そこまで短絡的ではないのですが、ですが言っていることは基本的には同じであり、その練習をこなしていくことで力がついてサブ3が出来るというよりは、練習でこのくらい走れていたらサブ3が出来るよという査定役なのです。
あなたも人生でそういった上司や指導者に出会ってこなかったでしょうか?
出来たら褒めてくれる、出来なかったら怒られる、だけどどうやったら出来るかは教えてくれないみたいな上司です。実はこういう上司や指導者というのはそこら中にいます。やや本題からそれるかもしれませんが、最近特に増えている印象があります。
その理由の一つに欧米の考え方が入ってきているのではないでしょうか?
早い話がマネジメントです。
マネジメントというのは管理を意味する言葉であり、その特徴は現状の資源を如何に有効活用するかということであり、如何に組織が正常に働くために管理をするかということです。つまり、手持ちの駒はすでに決まっており、それを如何に有効活用するのかということがマネジメント能力として求められるのです。
そこには人を育てるという観点が完全に抜け落ちており、仕事は部下を評価することが中心となります。つまり、この人はこれが出来る、これが出来ない、あるいはこの人は出来る人、この人は出来ない人という風な評価をすることが仕事の一つになります。
トレーニングに対する考え方も似たような発想に陥っており、この練習が出来たらサブ3出来る、この練習が出来なかったらサブ3出来ないみたいな考え方になっており、どうすればサブ3が出来るのかということを本気で教えてくれる情報が無いように感じられます。
更に言えば、この練習が出来たらサブ3達成できるみたいな練習をやったところでサブ3が出来るかどうかは実は分かりません。何故ならば、個人差というものがあるからです。
私は小麦粉を腹がパンパンになるまで食べてもなんの問題もありませんが、私の甥っ子は小麦粉を食べるとアレルギー反応が生じてかゆみや発赤がみられます。ある刺激に対して、体がどう反応するかは個人差がありますので、絶対にこの練習をやったらサブ3みたいな練習は存在しないのです。
このように考えていくと、何を学ぶべきなのかと言うと具体的な方法論ではなく、先ずは抽象的な理論であることが分かります。最終的なやり方は人それぞれです。ですが、それらを全て一つにまとめあげる理論というものは存在し、その理論に逆らうことは何人たりとも出来ません。
これは慣性の法則というものを例にとって頂けると物凄く分かりやすいと思います。慣性の法則に従い、この宇宙に存在する全物体は他の力がかからない限りは等速直線運動を続けます。これは絶対的な法則であり、なんびとたりとも逆らうことが出来ません。今これをお読みのあなたにも慣性の法則は働いています。
ですが、実際には等速直線運動していない物体なんてたくさんないでしょうか?
それは何故かと言うと、人間や車のように内部から力を生み出す物体もあるし、空気抵抗も地面との摩擦もあるし、重力も働いているし、風も吹くし、段ボールを押すという形で外部から力を加えることも出来るし、色々な力が複合的に働くからです。
理論と言うと何か物凄く単純なものであると思いがちですが、実際には一つの物体に対して複数の力や理論が働くことで世界は成り立っているので、これらの理論をいくつも学んで、今自分がどうなっていて、どうなろうとしていて、この先どうなるのかを推測できるだけの正確な理論を学ぶことが必要になります。
このように書くと「なんだそんな七面倒くさい」と思われるかもしれません。面白いと思うか、面倒くさいと思うかは人それぞれですが、実際に時間と労力を必要とすることは事実です。だからこそサブ3達成者の数が少ないのではないでしょうか?
あるいは逆に、自分で様々なやり方を試行錯誤して、経験から学んでいくという方法もあります。これはこれで有効なやり方です。理論というのは結局のところは、これがこういう時にはこうなるとかこれをこうするとこうなるというような法則を見つけ出していくことですから、自分で色々なやり方を試してその中に法則を見出すことが出来れば、それで良いと思います。
ただし、このやり方には大きな欠点があり、それは時間が足りないということです。一人の人間の経験出来る範囲なんかたかがしれています。3年、5年という個人の人生にとっては大きな時間でさえも、人類全体が経験できる量に比べればスズメの涙みたいなものです。
このように考えていくと、やっぱり理論から学んだ方が速いということに気づくはずです。理論と書くと運動生理学を連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、運動生理学とは別です。運動生理学とは運動中の人間の体内で何が生じているのかを解き明かす学問です。
それはそれで学ぶと面白いですが、大切なのは運動生理学ではなく、どういうトレーニングを行えば、体はどう反応するのか、そして短期と長期で見た時にそれぞれどのような違いが見られるのかということです。
これが分かってくると、だいたい長期で見れば、こういう練習をしていけば、こういう力がついてきて、サブ3出来るということがまだマラソン4時間半でしか走れない段階から分かってきます。
ただし、それを人に言うのはやめましょう。何故なら、人はたいてい「お前さー、まだマラソン4時間半のくせに何がマラソンサブ3やねん。寝言は寝てから言え」のように言うからです。ですが、そんなことにひるんではいけません。大抵の偉大な人は何百人、何千人からの否定を気にせずに前に進んできた人たちですから。
ただ、本当にそれは突き詰めて考えなければいけません。突き詰めて考えていけば、マラソンサブ4の為のトレーニングもマラソンサブ3の為のトレーニングも同じであることに気づくはずです。
そして、経験ということに関して言えば、もちろん個人の経験も大切なので、それはそれで自分がどういう練習をした時に体がどういう反応をしたのかということはよく記憶や記録にとどめておくべきですが、それと同時に大切なことが他人の経験から学ぶべきであるということです。
他人の経験からもまた多くのことを学ぶことが出来るので、なるべく多くの成功事例や失敗事例を知り、こういう時はこうすれば良いという事例を頭に入れておいた方が良いのです。
では結局どうすれば良いのか?
結局どうすれば良いのかということですが、インターネットで無料の情報をあさりまくるよりは、お金を出して理論から様々な事例から具体例から全てを解説してくれる人の本を買ったり、オンラインスクールに申し込んだり、講習会に申し込んだりしてください。
もちろん、インターネットで無料の知識を検索し続けても構いません。ですが、ここで正直な話をしましょう。100均の商品で本当に高品質な商品に出会ったことはどのくらいありますか?
マクドナルドで神戸牛、松坂牛、亀岡牛などのブランド牛が使われていたことは?
ヒルトンやリッツカールトンのホテルラウンジよりもスターバックスの方が落ち着いて優雅に贅沢な時間を楽しめたという方は?
早い話が苦労して得られた知識や経験ほど、無料で人に渡す人はいないということです。もちろん、儲かっている人ほどごく一部を無料で提供する人はいると思います。ですが、その場合でもその人から有料の商品を買った方が良いに決まっています。
ですので、是非トレーニング理論、他者の事例、トレーニング例などを詳しく教えてくれる人の書籍やオンラインスクールに申し込んでください。
どれを選んで良いのか分からないという方へ
正直なことを申し上げますと、出来るだけたくさんの書籍を買ったり、オンラインスクールに申し込んだり、講習会に参加した方が良いです。どれが一番良いとはなかなか言えず、人によって教え方も違うので、どれが一番自分の中にスッと入ってくるのかというようなことは違いますし、○○の理論とか言っていても実はもう少し大きな視点を持てば、その人特有の理論ではなくもっと大きな理論の中の一翼をその人が担っているだけであるということもあります。
しかしながら、そういったことは色々な人から学んで初めてわかるものです。ですから、私自身のオンラインスクールの受講生様もいらっしゃいますが、浮気は絶対に許さん!みたいなことを思ったことは一度もないです。寧ろ、なるべく幅広く色々なことを学んで見聞を広めて頂きたいと思っています。
そんな中で本日は幸いにも私の話も聞いてみたい、しかしながらなるべく低予算でお願いしたいという方に一冊だけ書籍を紹介させて下さい。
拙著『マラソンサブ3からサブ2.5の為のトレーニング』という書籍があり、こちらの書籍では、マラソンが速くなるための要素、それに基づく生理学的な要素、それらを達成するための大雑把なトレーニング方法(トレーニングに対する考え方)、大成功をおさめた様々な過去の事例、私が考えるマラソントレーニングのほんの一例を明示しており、たった3000円の投資でお買い求めいただけます。
ご注文を頂いた順から弊社の発送担当者が確認し、順次発送致します。発送は兵庫県の西宮市から致しますので、その近辺ほど到着が速い、そこから遠ざかるほど到着が遅いと思っておいてください。とはいうものの、1日程度の違いかと思います。
ただ、郵便局を用いて発送致しますので、土日は郵便局の人がお休みされています(我々は働いております)。ですので、土日を挟む場合は到着に少し時間がかかることをご了承頂きたいので何卒宜しくお願い致します。
さて、最後に本書がどんな方のために書かれたのかを一言だけ説明させて下さい。
それはどうせ好きだから走るんだけれど、どうせやるのであればマラソンが速くなりたいというマラソンに対する愛と向上心の両方を兼ね備えている方のためのものです。
最後によく考えて頂きたいのですが、もしもあなたがサブ3やサブエガを達成したいのであれば、どうしてそれを達成したいのでしょうか?
どうして、サブ5でもサブ4でもなく、サブ3やサブエガを達成したいのでしょうか?
それはそこに価値を感じるからではないでしょうか?
では、何故そこに価値を感じるのでしょうか?
それは難しいからではないでしょうか?
ものが入るだけなら、もっと安くて良いのがあるのにグッチやシャネルのカバンを欲しがる人がいるのは何故か?
公道での制限速度はせいぜい時速100㎞なのにフェラーリに乗りたがる人がいるのは何故か?
ガーミンの方が距離も正確に計れて、心拍数も正確に計れて、スマホと接続すれば天気まで教えてくれるのに、ロレックスの時計を欲しがる人がいるのは何故か?
それは全て簡単には手に入らないからです。努力して収入を上げるなり、節約してコツコツと貯金するなり、良い男を捕まえて貢がせるなり、色々な努力をしないと手に入らないからこそ価値があるのです。
サブ3やサブエガにもシャネルやグッチのカバン、フェラーリ、ロレックスの時計などと同じくらいの価値があるのは、成し遂げるのが難しいです。
しかし、そんなことは分かった上でもうやるのは決めているから、どうせやるなら効率良く達成する方法を教えてほしいという方のための書籍です。たった3000円でご購入頂けますので、該当者は今すぐご購入ください。
Kommentare