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鉢伏合宿に行ってきました!

執筆者の写真: 池上秀志池上秀志

こんにちは!ウェルビーイング株式会社代表取締役の池上です。


 昨日までの三日間兵庫県は鉢伏高原で合宿をしてきました。今回はその模様をお伝えしていきたいのですが、先ず最初に一言だけ書いておくとすっっっごく楽しかったです。鉢伏高原、そして今回宿舎として使わせて頂いた「ロッジ青い鳥」は洛南高校陸上競技部の大先輩が経営されている宿舎で、私達が高校時代に地獄の合宿を実施した場所でもあります。


 高校時代は鉢伏高原まであと何キロという看板の数字が少なくなるごとに、車内の雰囲気は重苦しくなり、宿舎についた瞬間先輩方の重い溜息を聞いて、ここがだいたいどういうところか察しがついたのですが、今回は本当に楽しかったです。私の洛南高校陸上競技部の一つ下で、合宿に一緒に来ていた人気ランチューバ―のティラノも「大人になってから来ると、こんなに楽しいところなんですね!」と言っていました。


 本題からは外れますが、そんな私たちの青春時代の模様は「駅伝強豪校の合宿はこんな感じ!洛南高校あるある~地獄の合宿編~」という動画にまとめていますので、下記のURLよりご覧ください。


 そんなロッジ青い鳥に到着すると、同じラン仲間ということもあり、初対面の方々ばかりだったのですが、一瞬で打ち解けられました。初日の登坂走200m20本の練習メニューは、想像以上にキツイもので、動きが崩れてきたところを見計らって18本で終了しました。200m20本と書くと、そんなにきつく思えないと思いますし、実際平坦なところではこのくらいの練習をされている皆様方ばかりでしたが、坂の斜度がきつく、ほとんどの方が経験したことのない斜度なので、負担が大きいものとなりました。


 この練習のポイントは3つで、一つは脚筋力を養い、故障しにくい体を作ること、2つ目は、斜度がきついと上半身と下半身を連動させて、全身の力で駆け上がる動きが身につきやすいので(全身の連動のことをコーディネーションと言います)、綺麗な走り方を身に着けられれること、そして最後に乳酸が蓄積してもそのまま押していける体づくり(生理学の用語では筋緩衝能と言います)です。


 雨の中の練習だったので、終わって素早くシャワーを浴びて、夕食に向かったのですが、夕食の鍋料理が本当に美味しかったです。何回来ても飽きない青い鳥のお鍋料理は最高でした!そして、キンキンに冷えたビールで乾杯!ティラノの生トークも冴えわたり最高の時間となりました。参加者の方からふと「こうやってみんなでご飯食べてビール飲むのって本当に久しぶりで楽しいですね!」とのお声もいただき、改めて「あー、そう言えばそうだな」と思った次第であります。


 ちなみにですが、参加者様によると、ティラノはYouTubeよりも生トークの方が面白いとのことでした。YouTubeの場合は、あくまでもランニングに関する有益な情報をお届けするという趣旨でやっており、脱線しすぎないように編集しているのですが、生トークはもう速射砲のようにポンポンと面白い話が出てきて、それを一日中発射し続けているので、爆笑の連続であるとともに、あまりにもくだらない話の連続に小谷さんの「もうええて」が連発の3日間でした。 

写真は左から道下秀樹様、インストラクターの小谷祥子様、私、新谷満様です。


 この日の夕食の後は、セルフケア講習会を行いました。セルフケアの仕方も簡単なようで、少し違うだけで効果が大きく変わるものです。筋肉というのは、指一本分でもおさえるところを間違えると、それだけで効果が大きく変わります。場合によっては、間違ったアプローチで痛めることもあり得ます。今回は、文章や動画で伝えるのはなかなか難しいセルフケアの方法を実際に一緒に筋肉を触りながら、行いました。


 二日目はこの合宿のメインでもある24キロから30キロの走り込み。ここのコースは洛南高校、岡山県の興譲館高校、都道府県対抗女子駅伝の京都チーム、非関東勢でほぼ唯一の全日本大学駅伝優勝経験のある京都産業大学が使うコースで、起伏が物凄くあります。タイム以上にキツイコースで、走り切るだけでも大変なのですが、皆さん本当に良いペースで走り切られていました。先頭は後半サブエガペースで押し切ってしまいました。

 この距離走の後は全員、普通に階段を上り下りできなくなっていました(笑)やっぱり起伏があるので、ちょっと違う負荷がかかるんです。でも、朝早くから走ってその後に食べる朝ご飯は最高でした!


 ちなみに、この動画の後シャワーを浴びて朝食準備に向かった私とティラノですが、ティラノが洗面器にボディソープを入れて、それをシャワーで泡立たせ、それを体に浴びるのが一番速い体の洗い方だと言いながら、実践していました。高校時代に身に付けたサバイバル術の一つだそうです(笑)


 この日の午後は小谷祥子さんのレッスンで、皆でスロートレーニング(通称スロトレ)とヒートというトレーニングを行いました。スロートレーニングの方はゆっくりゆっくり体を動かす体幹補強で、これが物凄くきついんです。これをやると今自分がどこの筋肉に刺激を入れているかが明確に分かるようになるので、運動神経を鍛えるのにも役立ちます。


 一方のヒートはHigh Intensive Interval Trainingの略で、高負荷インターバルトレーニングと訳され、ヒートやヒットと呼ばれます。これは逆に20秒間全力で動いて、10秒間全力で休むことを繰り返すことで、鍛えるトレーニングです。先ずはスロートレーニングでこれから鍛える部位をしっかりと意識してから、ヒートで全力で動かすという順番で、トレーニング効果を倍増させています。合宿ならではの体験としては、道下さんと一緒にお風呂に入ると御年57歳とは到底思えないくらい鍛えぬかれた体をされており、聞いてみるとフィジークをされているとのことでした。ところが、その道下さんがやっても小谷さんのトレーニングはきつかったとのことで、トレーニングというのは様々な刺激を入れて総合的に発達させていくことが重要だということにも気づくことが出来ました。


 この合宿中の映像ではありませんが、小谷さんのトレーニングのほんの一部を動画でお届けします。



 因みに二日目の練習は朝の距離走の後、午後は走らずに小谷さんのトレーニングを入れることでランナーの為の体幹補強としてしっかりと負荷をかけながらも血流を良くして、疲労を回復させるアクティブリカバリーの役割がありました。実際に、参加者の方からも午後練習後に筋肉痛が軽減されたとのご感想を頂きました。


 そして、二日目の夕食はすき焼き、すき焼きは外国人にも人気のメニューで、英語でもすき焼きはSukiyakiです。ちなみに本人によると、ティラノはイタリア系アメリカ系ブラジル系日本人だそうです。嘘か本当かは誰にも分かりません。それから美味しかったのが、ロッジ青い鳥で出していただく生ビールです。ロッジ青い鳥ではジョッキごと冷やしていただいているので、熱いお鍋とキンキンに冷えたビールジョッキになみなみと注がれたビールの組み合わせが最高です!



あれっ宣伝するだけしといて一人だけビール飲んでない(笑)


そして、ランナーならではのこんなマニアックな話もありました。


 二日目の夕食の後は花火!火種師ティラノなる人物が皆に火種を配って回っていました。本人によると、数千円から10万円くらいまで様々なコースの火種があるのをこの日は無料体験会で無料で配っていたそうです。コースの名前もグレート火種から織田信長火種、徳川火種、ティラノ火種などなど全く一貫性のないコース設定と価格になっておりました(笑)




 三日目の朝は3キロの登坂全力走です。さすがに、皆さん疲労の為か、これから全力で走る緊張感の為か口数が少なくなっていましたが、朝日を浴びながらのスタートはまた神聖な感じがありました。



 この3キロの坂はたった3キロで833メートルから1052メートルまでを駆け上がる坂で、このうちの後半の2キロで170メートル登っています。2キロで170メートルも登る坂というのは街中ではほとんどありません。箱根駅伝の5区が15キロで800メートル登る=2キロ当たり100メートル登る坂だと書けばいかにキツイ傾斜かお分かり頂けると思います。終わった後は、皆さん最高の秋晴れの下、最高の達成感に包まれていました。

背中で語る男たち


 そして、この日の朝食後は実は皆さんにティラノのランラボチャンネルに出演していただくための撮影を行いました。近日中に公開しますので、お楽しみにお待ちください。


 最後にこの合宿中二回目の講習「自分に合ったトレーニングプログラムの作り方」を開催したのですが、その時に榮井悠祐さんが私にこれまでの集中講義を受講してまとめたノートと印刷した電子書籍を見せてくださいました。


 榮井さんは2020年3月に中長距離トレーニングのイロハウェルビーイングの為の栄養学に受講登録してくださった後、ウェルビーイングオンラインスクールマラソン史から学ぶトレーニング最高のパフォーマンスは最高の休息から生まれる!体調管理マスタープログラムなどなどほぼすべての集中講義と電子書籍をお申し込み下さっている方で、マラソンも当初の3時間16分から2時間33分へと飛躍的に伸ばされた方です。


 私自身はもちろん、私自身の理論の確かさを信じているのですが、それにしてもここまで一生懸命に学んでいただいて、本当に頭が下がる思いで、感謝の気持ちでいっぱいになりました。榮井さんは走り始めて3年目とは思えないくらい走り方も綺麗でそれも驚きポイントの一つでした。また、私は常々20代から50代男性の5000m16分台、マラソン2時間35分は一般に思われているほど難しくないと言っています。


 その理由はほとんどの方が小学校6年生と同じくらいの速さで100mを走ることが出来るのですが、小学生が中学生になって3年間適切にトレーニングすればだいたい5000m16分台で走るようになるからです。5000mが16分40秒なら、マラソンでは2時間35分が現実的になりますし、そこから大きく下回ることになったとしても5000mが17分台で、サブスリーが達成できます。


 榮井さんはこの考えをまさに体現してくださった方でもあります。






 合宿にご参加いただいた新谷さん(マラソン2時間42分)より下記のようなご連絡も早速頂いております。


「講義も有意義で、今までコンテンツで得た情報の

整理もでき吸収することができました。

実践して日々のトレーニングに生かしたいと思います。

またこのような情勢の中、ご配慮頂きつつご開催

頂き、受講生や視聴者、ブログ読者の皆さんと

交流でき一緒に練習でき機会を作って頂きありがとうございました」


 最後はすっかり仲良くなって名残惜しい別れとなりました。次回は2022年の5月3日から5日の3日間で開催します。今回は諸事情あって参加できなかったけれど、参加したかったというお声を他にもたくさんいただいており、そのうちの約半数の方が家族連れで参加したいと言ってくださった方でした。ですので、是非お子さんたちも一緒にご参加ください。子供たちは子供たち同士で遊べば、お子様たちにも最高の思い出になると思います。


すっかり仲良くなったティラノと子供たち


すっかり仲良くなり「みっちー」「しょうこちゃん」と呼ぶようになった道下さんと小谷さん



最後はみんなで集合写真


最後に

 今回の写真や動画で、「コロナ禍に何やってるんだ」とお叱りのお声もいただくことと思います。お気持ちはとても分かりますが、これに対する私の考えは「コロナにかからない方法教えます」という無料ブログで詳細に書かせて頂きましたので、こちらをご覧ください。また、合宿参加者には事前に「最悪感染しても自己責任であることを理解して、参加すること」を周知し、また宿舎は他に宿泊者がいないことを確信した上で、予約しており、更にここは夏場の長距離ランナーの合宿地、冬場のスキーの観光地であり、それ以外の時期はほとんどの人がいないことも知った上での合宿開催であることも注記させて頂きます。


お知らせ

 近日中に『エリート市民ランナーになるためのトレーニング全集』という電子書籍をリリースします。メルマガで情報流しますので、是非メルマガ登録をして情報お待ちください。


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

© 2020 by ウェルビーイング株式会社

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