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執筆者の写真池上秀志

3月4日長居公園で走り方講習会実施します。

こんにちは!


 ウェルビーイング株式会社代表取締役、Kimbia Athletics所属のプロランナー池上秀志です。


 今回は走り方講習会のお知らせです。


 今まで走り方講習会というのは一度もしていませんでした。


 理由はいくつかありますが、一番大きな理由は長距離走、マラソンは練習の積み重ねが7割で、走り方は些末な部分でしかないからです。長距離走・マラソンでは練習計画の立て方が7割であとの3割をリカバリー戦略、心、走り方で分け合い、走り方は5%からせいぜい10%程度の重要性しか占めません。


 とは言え、5%程度の重要性を占めるのは事実です。ですが、優先順位の問題としてその5%は後回しにするのは当然です。


 また私自身それほど走り方が綺麗ではないのも理由の一つです。私自身が一人で練習する中で、練習計画を上手く組み合わせることで記録を伸ばしてきたので、一人で練習している人のセルフコーチング法には絶対の自信がありますし、過去3年間で数百人の市民ランナーさんが大幅に記録を伸ばしてきました。


 ただ、走り方に関してはちょっと主流から外れています。カッコいい走り方ではないんです。


 ところが、最近ユーチューブやインスタグラムに動画を投稿すると「どうやったらそんなに楽そうに走れるのか教えて欲しい」とのお声を頂くようになりました。


 実は私、この「楽に走る」ことには自信があるんです。結局、私も色々な走り方を試してきたのですが、結局最終的に使えるのは「楽に走れる走り方」です。地面に大きな力を加えるとか、反発を最大限にするとか、色々なものを試しましたが、結局疲れてしまう走り方は使えません。


 また、理に適った練習というのはおよそレースペース以上の練習が1割に対して、レースペースより遅い練習が9割です。レース結果は基本的には良い練習が出来ればついてきます。調整の問題や心の問題もありますが、基本的には良い練習が出来れば良い結果がついてきます。


 そう考えると、なおさら疲れない走り方の方が速く走れる走り方よりも重要になるんです。


 正確に言うと、長距離走・マラソンにおいては疲れない走り方こそが速く走れる走り方で、短距離のように疲れても良いから速く走る、トップスピードを上げていくというのとはまた違うんです。


 基本は同じなんですけど、サッカーとバスケットボールくらいの違いはあるように思います。


 また、理由のもう一つは最近桂川や鴨川ですれ違うランナーさんや大会で見るランナーさんにもったいないなと思う走り方の人が多いからです。何がもったいないかと言うと重心が後ろに残ったままなんです。


 走るというのは物理的な現象としては自分の体重を前方方向に移動させることです。この重心を前に前に乗せ続けると比較的楽に走れます。ペースが遅いとなおさらです。ペースが速くなればなるほど、ジャンプする必要が出てきます。ただ、これも物理的な話であって、長距離走の場合はせいぜいストライドが170センチから180センチ程度です。


 マラソンならば170センチです。このくらいのストライドであれば、ジャンプするという感覚は必要なく、重心を前に前に移して行けば大丈夫です。大半の市民ランナーの方が必要とするレースペースは私よりも遅いので、理屈は同じというかより重心移動が大切になります。


 おそらく、重心移動がスムーズに出来ない人が多い理由は、重心というのはイメージしにくい箇所だからです。頭はイメージしやすいんです。先端にありますから。先端にあって一番重たい部分なので、頭を前に傾けて体重を前に移すというのは分かりやすいと思います。


 これは加速には非常に適しています。プロ野球選手が盗塁するとき、距離が25mくらいしかないので、思いっきり頭を前に倒して加速していきます。ただ、長時間走り続けるとなると、頭はあくまでもやや前傾程度(2度から5度)で、臍下丹田のあたりにある重心を前に前にと移して行く必要があります。


 それから膝を柔らかく使えていない方が多いです。膝はある程度曲げて柔らかく使わないといけないのですが、膝が突っ立ったままの人が多いです。これは真面目に勉強いているランナーさんに多く、おそらく腰高の走りを意識しているのだと思います。


 ただ、接地の衝撃を吸収するにはある程度膝を柔らかく使わないと故障の原因になりますし、また膝が伸びきっているとどうしても足の返しが遅くなります。返しというのは一度後ろに行った足が前に返ってくることをいうのですが、返しが遅くなるとどうしても慣性の力が妨げられがちになるのと一歩が大きくなりがちなので、余分な力が必要になります。早い話が疲れやすくなります。


 今回の講習会では重心をスムーズに前に前に移して行くことと接地の衝撃を吸収し、返しが速くなる膝の使い方が身につく内容にしたいと思います。


 ただし、走り方というのはこの講習会一回で見につくものではありません。反復練習が必要です。ですので、今回の講習会では走る前に5分あれば出来る動きづくりをお伝えさせて頂きます。


 この講習会では、皆でこの動きづくりを繰り返し、正しく出来るようになるまで繰り返します。動きづくりと言っても高度な動きは行いません。その動き自体は走れたら出来ます。ただ、走ることは誰でも出来るけれど、自分に合った走り方を身に着けるのは難しいのと同じで、正しく出来るようになるまでには多少の時間が必要だと思います。


 どのくらいの時間が必要かと言うと、60分から90分あれば習得できると思います。あとはそれを家に持ち帰って反復して頂きたいと思います。反復練習あるのみです。


 どのくらい地味な練習が続くかと言うと九九と同じくらい地味な反復が続きます。そのくらい誰でも出来るけれど、それを誰よりも正確にこなしてしまおうという内容です。走力的にもとりあえず100メートル走れたら誰でもご参加いただけます。速い動きはありません。


 ウォーミングアップ程度かウォーミングアップにもならないくらいの内容となりますので、長居のメインの陸上競技場(明らかに大きい方)の正面玄関前あたりに9時に集合し、60分から90分間、講習会を実施、そのあと各自走りたい方はそのまま長居で練習していただけるようにしたいと思います。


 ちなみに、弊社副社長の深澤は10キロくらいのテンポ走(おそらく3:45/kmくらい)を行う予定です。入りたい方や途中まで一緒に走りたい方や3キロ二本にして一緒にやりたい方などはご自由に使ってください。追加料金等はありませんので、ご安心ください。


 集合場所の地図は以下の通りです。ちょうど黒と白のおたまじゃくしみたいなヤンマースタジアム長居の印があるところが正面玄関です。



 参加費はたった1000円で、この講習会に参加して得られるものは以下の通りです。


・疲れにくい走り方=速く走れる走り方

特に長い距離が速く走れるようになります。


・故障しにくい走り方

 地面を蹴らない走り方、接地の衝撃が少ない走り方をお伝えさせて頂きますので、故障のリスクは減ります。


・刺激的なランナーさんとの出会い

 毎回参加人数が少なく、私のブログをお読みいただいているニッチなランナーさんが集まるので、交流が活発に行われます。大会結果など共有し合ったりして、講習会後もお互いに良い刺激を与えあうような関係性が生まれます。


 お申し込みはこちらをクリックしてお名前とメールアドレスをご入力頂けましたら2分ほどで完了します。お支払方法は現地での現金払いでも、クレジットカード払いでもどちらでも構いません。


それではたくさんのお申込みお待ちしております。




 ランナーズユニバーシティの会員様は無料でご参加いただけます。サイトにログインした状態でお申し込みください。

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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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