生きていれば、誰でも怪我はするものです。大きなものではなくても、切り傷や擦り傷から空気中や食品の化学物質による身体ストレス、現代人の加熱したオメガ6脂肪酸過多の食生活では関節炎になりやすく、怪我の治りは遅くなります。
怪我の中でも原因がはっきりとしているもの(デッドボール、捻挫、転倒等)に関しては、安静にしていれば傷ついた細胞が死んで、新しい正常な細胞へと生まれ変わるので、安静にさえしてれば治ります。
ただ、この場合でも兵士やプロスポーツ選手などはどれだけ早く治るかは死活問題となるので、古来より怪我の治りを早める様々な方法が考案されてきました。LLLTもそのうちの一つです。
ウィスコンシン医学大学のハリー・ウェラン教授もそのうちの一人でLLLTと細胞成長に関する研究を数十年にわたり続けてきました。ウェラン博士の研究によると皮膚や筋肉の細胞成長がLLLT照射の場合には150%‐200%早まるとの見解を示しています。
ウェラン博士とノーフォーク州、ヴァージニア州、カリフォルニア州の海軍医達との共同研究では、訓練中に筋損傷を起こした兵士の回復が40%早まったとのデータもあります。
長年にわたる研究の末にウェラン博士は2000年、「近赤外線(LLLT)は細胞内のエネルギー産生量を高めるのに素晴らしい効果を発揮するようだ。すなわち、地上の病院にいようが、海中の潜水艦内にいようが、火星で宇宙船内にいようが筋赤外線(LLLT)は細胞のエネルギー産生量を高め、治癒過程を促進する」
世界中で同じような研究は多く行われており、2014年ブラジルでの3つの大学の共同研究では、632ナノメートルから830ナノメートルの波長の光で68にわたる実験が行われました(多くが動物実験)。研究チームは以下のように結論付けました。
「LEDを使おうが、レーザーを使おうが、LLLTは傷の治癒過程を促進する」
LLLTのメカニズムについてより詳しく知りたい方は、『LLLTのメカニズムとはどのようなものか?』の記事を参照してください。