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執筆者の写真池上秀志

レバレッジ効果

更新日:2月20日

 先日ある方から「量の作業から脱却するにはどうすれば良いですか?」という質問をいただきました。その方はとても頭の良い方で同志社大学を優秀な成績で卒業され、英語も含めて数か国語を流ちょうに話される多才な方なので、私が質問に回答するのも恐縮なのですが、その方はとても努力されてこられたので大変な思いをされたのだと思います。

 さて、早速結論に入らせてもらいますが量の作業から脱却するにはレバレッジ効果を使えるかどうかで決まります。レバレッジ効果というのは英語でてこの原理という意味なのですが、様々な要素を掛け合わせて指数関数的に効果を出していくもののことをレバレッジが効くやレバレッジが働くというような言葉で説明されます。

 これは経済で説明すると一発でわかります。多くの方は単純労働に従事されていますが、単純労働は安定している反面、レバレッジが効かないというデメリットがあります。週給40万円の人は1か月で40万円、2か月で80万円、3か月で120万円というようにy=axの正比例の曲線になります。そんなの当り前じゃないかと思われるかもしれませんが、起業家や個人事業主の収入は通常はこのようにはなりません。

 映画の製作者で考えてみましょう。映画の製作費にもピンからキリまでありますが、5億円で一本の映画を撮るとしましょう。この場合、初めから5億円の赤字スタートです。この映画をたった一人の人間の為だけに作ると6億円くらいで売らないと採算が合いませんが、そんな映画は誰も買いません。


 これは一人の為だけに映画を作るから6億円になるのですが、2人目以降は既に存在するフィルムを回すだけなので映写機を回す電気代くらいしかかかりません。要するに、2人目以降は2人の為に作ろうが1億人の為に作ろうが、タダ同然なのです。

 また、どんなヒット作品でも認知されるまでに時間がかかりますが、一旦認知され始めるとテレビ、新聞、インターネット、SNS、口コミなどであっという間に拡散するので正比例ではなく、指数関数的に広がっていきます。


 しかもある程度の期間映画館で上映された後はDVDで販売したりHuluで配信したりしますので、ますます権利収入が入ってきます。こうなると、もう後は何もしなくても指数関数的に収入が増えていきます。働かなくても、儲かって勝手にお金が入ってくるのです。

 経済的格差というものを考える時に、正社員と派遣社員の格差にすり替える人が少なからずいますが、経済学における格差というのは常に働いている人と働いていない人の格差です。


 本当のお金持ちというのは仕事などする必要がありません。情報空間において、指数関数的に収入を増やしているので働く必要などないのです。実際にはこういった人たちはたいてい中毒レベルで仕事が好きな人たちなので働き続けるのですが、収入自体は労働に対する対価ではなくて権利収入を得ている人達です。

 因みに経済学上のお金持ちというのは上位1%のお金持ちと下位99%の人との格差のことを指しますが、アメリカでは現在上位1%の人で富の50%近くを保有しています。日本は50%までは行きませんが、大差はありません。

 本題に戻りますが、レバレッジを効かせるというのはこのような意味です。少し考えてみればわかることですが、時間は一日24時間しかないので1日8時間労働の人の倍の収入を得ようと思うと一日16時間になります。


 これでもこのような生活を送りたいと考える人は少数だと思いますが、3倍になるとそれだけで一日24時間になりますので、もう不可能な域です。ですが、収入は10倍、100倍の人はこの世の中にいますので、量の作業では到底無理なことが分かります。

 では具体的にはどのようにレバレッジを働かせればよいのかということですが、ポイントは二つあります。


 1つ目は全体像をとらえるということです。これはゲシュタルトという言葉でよく説明されますが、全体は部分の総和ではないということです。別の言葉で「合成の誤謬」とも言います。


 要するに、部分を足したものの総和は全体にはなりませんよということです。これは語学学習で考えるとわかりやすいのですが、単語の意味をつなぎ合わせても全体の意味は分かりません。全体の意味が先にあって、それから単語の意味が決まるのです。


 ですので、辞書で単語の意味を一つ一つ調べていっても全体の意味は分かりません。通常学校の英語教育ではこのように教えないので、わかりにくい人もいるかと思いますので映画『メジャーリーグ』のワンシーンで解説します。

 その日の試合の最終回、飛び込めば捕れたかもしれないボールに飛び込まなかったベテラン三塁手のロジャー・ドーンの家に試合後ベテランキャッチャーのジェイク・テーラーが訪れるシーンです。



「どうしてあのボールに飛び込まなかったんだ?」と尋ねるジェイクにロジャーは「俺に飛び込んでほしかったと?あと数年で俺は引退だ。引退した後の人生設計もあるし、ここでケガのリスクを冒すのは馬鹿げてる」と答えます。そこでロジャーにジェイクは次のように言います。

Now listen to me. This is my last shot at winner. For only younger guys it could be a shot at winner. I don’t know what happened to you. But if you ever, ever tank another play like you did today, I’m gonna cut your nuts off and stuff on down your fucking throat.

どうでしょうか?


皆さん、意味がわかりますか?


 単語自体はどれも中学校英語レベルですが、単語が分かれば分かるという訳にはいきません。先ず、my last shot at winnerやa shot at winnerですが、これは「俺にとっては優勝する最後のチャンスなんだ」、「勝負にかけてるんだ」というような意味になります。


 いくらtakeやshotという言葉を調べてもこのような訳は出てきませんが、この映画の場面から全体の意味が先にあるので自ずと単語の意味も決まります。tank another play like you did todayの部分も文章だけ見るとわかりにくいのですが、最終回に飛び込まなかったという状況が分かっていれば「今日のような怠慢プレーをすると」みたいな訳は簡単に出来ます。


 最後のI’m gonna cut your nuts offもいきなりこの文章だけ出されると「お前のナッツを切り取るからな」と訳したくなりますが、状況から考えて食べ物のナッツではないことは分かりますね。ここは「お前のキンタマ切り取るからな」と脅しをかけているわけです。

 レバレッジをかけて語学学習を進めるとはこのようなことです。単語だけを調べるといつまでたっても正比例的にしか知識が増えませんが、文章や場面の中で語学学習をすると先に全体の意味が分かっていれば、単語の意味や使い方が分かってくるので飛躍的に学習効率が上がります。


 因みにtake, get, make, haveと言った単語は辞書を引いて意味を調べることはほぼ無意味です。というのもこれらの単語は状況に応じて意味が何パターンにも分かれるからです。

 学校英語でもリーディングはありますが、私からすればこれだけでも不十分です。というのも高校英語までのリーディングは一冊の本の中の数ページを抜き出して読解させるからです。


 しかし、本もその本一冊で一つのゲシュタルトを形成していますので、その中の数ページだけを抜き出しても意味が分かりません。


 要するに、全体の意味が存在しないものを読解させることなどはなっから無理なので、意味が存在しない部分のみを学習することになります。部分学習は量の勝負に突入するので徹夜で勉強する羽目になります。


 そして、徹夜で身につけた知識は一週間もすればどこかに消えています。それは本人の努力が足りないからではなく、人間の記憶のメカニズムとして全体でしか覚えられないようになっているからです。

 今私は英語を勉強し始めて12年、ドイツ語を勉強し始めて4年になりますが、始めて4年のドイツ語は勉強し始めて10年目の英語能力くらいに到達しています。


 何故、10年かけて到達したレベルに英語よりも難解なドイツ語で到達できたかというと、基礎的な単語と文法を覚えた後は、ゲシュタルトから部分の意味を見出すという作業に徹してきたからです。

 二つ目のポイントは「知のネットワーク化」です。これは知識を単独で覚えるのではなく、関係性で覚えましょうということです。東ドイツという概念を学ぶときに「東ドイツは第二次世界大戦後ソ連の管轄下におかれた」、「東ドイツはソ連主導の下計画経済機構を取り入れた」、「東ドイツはもともと一つのドイツという国だったものが第二次世界大戦後西と東に分断されたものである」などと様々な概念との関係性で覚えるということです。


 当然、「第二次世界大戦」、「ソ連」、「計画経済機構」、「ドイツ」と言った言葉が分かっているという大前提はあるのですが、それらの言葉の意味が分かるのであれば独立して覚えるよりも関係性として覚えたほうが理解が深まるということです。

 過去記事の『マラソン界の洗脳』で散々書いているので詳細は割愛しますが、私はマラソントレーニングもレバレッジを効かせることで長期にわたって安定的に結果を残せると信じています。


 月間1000㎞走った、とか40㎞走10本やったと言ってそれを基準に練習を続けるとじゃあタイムを伸ばすには月間1500㎞とか40㎞走を15本などと言うようにどんどんエスカレートしていき、故障やオーバートレーニングのリスクがどんどん高まります。


 宗さんや瀬古さんが月間1200㎞走って2時間8分台で走られたのは素晴らしいことですが、レバレッジを効かせないと5分台を出すには月間1600㎞走らないといけないというふうになっていきます。


 そして、見逃してはいけないことは他にも月間1200㎞の練習を積んで2時間12,13分の記録しか残せなかった選手はたくさんいるということです。そういった選手は2時間11分の記録を出すために月間1500㎞走らないといけないのでしょうか?


 因みに私は大学二回生の時に、既に月間1200㎞や4か月で4000㎞という練習をこなしたり、コンスタントに40㎞走を取り入れたりしても競技能力が向上しなかった段階で何かがおかしいと身をもって体感しました。


 このまま必死の思いで練習量を増やして、あと少し競技力が向上したところで到底金が稼げる選手にはなれないと思い至ったのです。勿論、当時も距離をこなしながら同時に他の大学生がやっていたようにインターバルや400m、800mのレペティションも取り入れていました。

 これは練習の質について考える時も同じです。2012年の東京マラソンで2時間7分48秒の好記録をマークした藤原新選手はその前の練習で20㎞を59分ちょうど前後、一度は25㎞を1時間14分10秒でこなしています。」


 それに加えて東京マラソン3週間前の丸亀ハーフマラソンで1時間01分34秒をマークしているのでたった二か月くらいの間に20㎞以上の距離をマラソン2時間3分―2時間5分前半のペースで計5本ほどこなしていることになります。

 ただ、レース結果は2時間7分です。勿論、私からするととてもすごい記録なのですが、藤原さんほどの練習をこなしていない選手達が2時間5分、6分で走っているのも事実です。


 これもレバレッジを効かせないと、2時間5分台で走るには練習で20㎞を2分55秒ペースでやらないといけないという発想になって、どんどん自分で自分を追い詰めることになってしまいます。

 勉強も仕事もマラソンもそうだと思いますが、ゲシュタルト(全体像)の下で様々な神経回路を発達させ、様々な種類の神経回路をネットワーク化させるということが大切だと思います。


 マラソンで言えば、42,195㎞を出来るだけ速く走る、若しくは同じスタートラインに立った選手の中で一番でゴールするというゲシュタルトは変わりません。ただ、同じゲシュタルトの下で様々な神経回路を発達させ、それらをネットワーク化させることが大切なのかなと思います。

 後は全てにおいてそうですが、忍耐がなければレバレッジを効かせることは出来ません。映画の話を思いだしてほしいのですが、5億円という初期費用と撮影時間や機材、人員の用意、様々な交渉など膨大な時間、労力、金銭をかけても成果が出るまでにかなり時間がかかります。


 ハリウッド映画のようなビッグビジネスでさえ、始めの一年とかはマクドナルドで単純労働に従事している人の方が収入は多いはずです。

 私の指導者であるコーチホーゲンのトレーニングプログラムは密度が高く、基礎練習がみっちり詰まっているので、あまり息を抜く時がありません。レースにも頻繁には出しません。走り始めてからトップランナーになるまでに15年は必要だとも言われています。


 常にBe patient(耐えなさい)と言われます。ケニアにあるトレーニングキャンプにはBelieve me, nothing comes easy (私を信じなさい、簡単に手に入るものは何もない)と書かれた看板がかかっています。


 忍耐は必要なのですが、ロンドン、ボストン、シカゴといったメジャーレースで述べ50回も選手を勝たせているのはコーチホーゲンくらいのものです。基礎練習が多いので藤原さんや瀬古さんがされていたような特別な練習は何もないのですが、きちんとレバレッジが効くようにデザインされている証拠だと思います。

 また、マネージャーとしても優秀なので、そのレースできちんと選手が自分の力を出せば、トップ3に入って賞金が稼げるようなレースにきちんと送り込んでくれます。

 今回はレバレッジについて話しましたが、少し抽象度の高い話になったのでわかりにくい方もいたかと思います。

 実はこちらの記事は拙著『ランナーズバイブル』のほんの一部です。


 『ランナーズバイブル』は私がこれまで長距離走、マラソンが速くなるために学んだあれこれ(トレーニング、栄養、心理学、故障のマネジメント、運動生理学などなど))についてA4で580ページ分(ハリーポッター三冊分 幻冬舎により試算)について書き連ねた書籍です。


 詳細は以下の通りです。


*あのロンドンオリンピックマラソン代表の藤原新さんも大絶賛!!

*読後ご満足いただけなければ全額返金!

 ランナーズバイブルは大阪マラソン2017日本人トップの池上秀志が2017年から2021年の1月までランニングに関するあれこれについてPDFで580ページ分(紙の本なら1280ページ分、ハリーポッター3冊分。幻冬舎による試算)にわたって書いた渾身の一冊。


目次は以下の通りになっています。

目次

抗酸化と抗炎症とフリーラディカルについて6


健康的な油とそうでない油15


グリセッミクスインデックス18


LLLT (Low Level Laser Therapy) 21


日本的なあまりにも日本的なメンタリティとケニア的なメンタリティ26


アンチエイジング低 GI ココアケーキ 29


痛みと心の連関33


自信は過去ではなく未来から来る36


心理的盲点と先入観からの解放41


プラセボ効果―心はいかにして体に作用するのか?45


夢を心で現実に48


音楽瞑想50


潜在意識とは?54


ポテトの栄養と長距離ランナー60


ケニア人マラソン選手の生活―キンビアトレーニングキャンプから64


アキレス腱障害の種類と対処法70


スポーツに謙虚さはいらない73


ケニア人彼らは何故速いのか?ハングリー精神?77


アドルフ・アイヒマンと高い集中力を発揮するための自己責任の話82


ベリー 天然のサプリメント87


足底筋膜炎89


マラソンと自我91


瞑想とリカバリー96


反ストイシズムとやる気を引き出す方法99


書籍出版のご案内102


マラソンレース当日の朝食の意味106


努力をするとやる気をなくす方法110


マラソンと洗脳113


間違った減量法―カロリーと脂肪が少なければ少ないほど良いの間違い119


マラソントレーニングのアンチノミー122


スピード1、2、3 128


マラソントレーニングと情報場132


異なる観点から見た休養の重要性136


高地トレーニングの重要性と効果139


理想のランニングスタイル141


故障との付き合い方143


マラソン界の洗脳148


数学好きのためのマラソントレーニング153


心肺機能にも超回復の考え方は適用されうるのか?156


睡眠と意志の力と減量159


ランナーが犯しがちな2つの過ち162


パイナップルの抗炎症能力165


もっとも健康的な飲料は何か?166


ナチュラルパワードリンク 緑茶169


若くして燃え尽きる選手がいる?171


ケトン食が故障を治す174


赤ワインは健康に良いのか?177


ストレッチの真実179


プロロセラピー181


慢性的な足底筋膜炎の治療法184


世界一くだらない方法で世界一重要なことを学ぶ方法189


持久系競技者と鉄分補給191


セルフエフィカシーとセルフエスティームの違い194


再生不良性貧血197


慢性的な痛みへの対処法200


慢性的な故障のメカニズム203


慢性的な痛みへの軟部組織へのアプローチ206


超音波と LLLT212


レバレッジ効果215


慢性的な痛みのためのサプリメント220


最強の抗酸化物質は何?223


ストレスマネジメント NRF1、NRF2 225


細胞とミトコンドリアとクエン酸回路の話230


迷ったら中山さんを目指せば良い237


ハーフマラソンを63分09秒で走った無名国立大学生の話243


GMO 地帯のゴッドハンド253


風雲の奇跡―ツキと運に関する考察260


レナト・カノーヴァから学ぶマラソントレーニング264


ブラッド・ハドソンから学ぶ長距離走トレーニング271


菊と靴279


マラソントレーニングにおける全体最適と部分最適285


アーサー・リディアードから学ぶ選手と指導者の関係性291


アーサー・リディアードのトレーニングシステム298


遅いペースのインターバルで速くなる理由 307


球数制限とメタメッセージ311


慢性的な痛みの消し方315


ディーター・ホーゲン率いる多国籍軍324


長距離走・マラソンが速くなりたいあなたへ329


ウォール・ストリートの狼から学ぶ心理的テクニック338


前日刺激は何のためにある?344


LLLT のメカニズムとはどのようなものか?347


LLLT の効果その1脂肪燃焼効果353


LLLT の効果その 2 怪我の治癒促進354


LLLT の効果その 3 骨密度の増大355


LLLT の効果その 4 男性ホルモンの増大356


LLLT の効果その 5 認知機能の向上358


LLLT の効果その 6 鬱の緩和359


LLLT の効果その 7 ニキビの消失361


LLLT の効果その 8 鎮痛362


LLLT の効果その 9 育毛効果363


LLLT の効果その 10 関節炎の治癒促進365


LLLT に関するよくある質問366


長距離ランナーの鉄欠乏性貧血と対処法369


新庄剛志選手から学ぶスコトーマの学び方377


マラソンは何故年に二回がベストなのか?383


大久保絵里という女がいる387


大久保絵里という女がいる2 390


中村真悠子という女がいる393


腰高のフォームは本当に腰高のフォーム?396


上半身の力を使って走る方法399


ベストなセックスの頻度ってどのくらい?402


ポルノが貴方をダメにする405


体調管理の極意教えます409


結局ランニングって素質の問題?415


バターコーヒーの正体見たり EZ421


ケニアをケニアにした男=ブラザーコルム424


リザ・ハーナーさんから見たコーチカノーヴァのトレーニング429


プロランナーの生活ってどんな感じ?ケニア編432


プロランナーの生活ってどんな感じ?ニュージーランド編 437


そのジョギング大丈夫?ジョギングの意味441


初めて月間 1000km の練習をして学んだこと444


実業団4社からの誘いを断り外国人コーチについた男の話449


これから結果を出す人のための自信の作り方454


9cm の差が分ける1流と2流の差458


平井健太郎という男がいる462


ファルトレクのすすめ464


福岡国際マラソンを大阪マラソン日本人トップが振り返る470


練習しても伸びない理由474


横山隆義という男がいる478


練習でできないことは試合でもできない?483


純粋トレーニング批判 492


私が防府読売マラソンで失敗した理由499


大阪マラソン日本人トップが教えるトレーニングのワンポイントアドバイ ス504


もしも池上秀志が治療器具を一つだけ選ぶなら509


敵はショートディスタンスにあり512


サブ3は簡単だ517


得手不得手をこう考える520


インターバルとレペティションの違いって何? 524


無念無想の境地とはどのようなものか?529


土門広という男がいる535


長距離走は伸び悩んでからが面白い541


最短最速で目標を達成したい貴方へ554


日本の木製頭から学ぶマラソントレーニング561

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筆者紹介

自己ベスト

3,000m 8:26.12

5,000m 14:20.20

10,000m 29:26.50

30km 1:31:53

ハーフマラソン 1:03:09

​マラソン 2:13:41

主な実績

・都道府県対抗男子駅伝区間賞

・関西インカレ二冠

・京都選手権優勝

・近畿選手権優勝

・谷川真理ハーフマラソン優勝

・ハイテクハーフマラソン優勝

・上尾ハーフマラソン優勝

・グアムハーフマラソン優勝

・全日本琵琶湖クロカン2位

・ケアンズマラソン優勝

・大阪マラソン2位


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筆者紹介

​ウェルビーイング株式会社代表取締役

池上秀志

経歴

中学 京都府亀岡市立亀岡中学校

都道府県対抗男子駅伝6区区間賞 自己ベスト3km 8分51秒

 

高校 洛南高校

京都府駅伝3年連続区間賞 チームも優勝

全国高校駅伝3年連続出場 19位 11位 18位

 

大学 京都教育大学

京都インカレ10000m優勝

関西インカレ10000m優勝 ハーフマラソン優勝

西日本インカレ 5000m 2位 10000m 2位

京都選手権 10000m優勝

近畿選手権 10000m優勝

谷川真理ハーフマラソン優勝

グアムハーフマラソン優勝

上尾ハーフマラソン一般の部優勝

 

大学卒業後

実業団4社からの誘いを断り、ドイツ人コーチDieter Hogenの下でトレーニングを続ける。所属は1990年にCoach Hogen、イギリス人マネージャーのキム・マクドナルドらで立ち上げたKimbia Athletics。

 

大阪ロードレース優勝

ハイテクハーフマラソン二連覇

ももクロマニアハーフマラソン2位

グアムマラソン優勝

大阪マラソン2位

 

自己ベスト

ハーフマラソン 63分09秒

30km 1時間31分53秒

マラソン 2時間13分41秒

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